代表的なグリシンの役割。
グリシンは、多くの特質を持っている為、食品への応用範囲が広く、調味料や緩衝剤などとして、各種の食品に幅広く使用されています。
代表的な用途としては、グリシンの持つ淡白で爽やかな甘味と旨みを活かす為に、呈味(ていみ)成分として、水産ねり製品やソース、惣菜、菓子、清涼飲料、冷凍食品などに使用されています。
※呈味成分とは?
食品に含まれる成分のうち、味を感じさせる原因となる物質をであり呈味成分には甘味・塩味・酸味・苦味・うま味という5つの基本成分があります。
グリシンのその他の役割。
アミノ酸は一般に両性物質で、酸性にはアルカリとして、アルカリ性には酸として働く性質を持っています。
グリシンは特にこの性質が強く、食品のpH 調整等に効果がありますので、他のアミノ酸類と併用して、浅漬けなどの塩辛さを和らげるなど「味の緩和」に広く使用されています。
また、グリシンはアミノ酸の中でも特に強いキレート作用(金属イオンを封鎖する作用)を持っていますので、食品の酸化防止にも使用されています。
グリシンは、大腸菌などの生育を阻害して、各種食品に対し日持向上効果も有していますので、添加することで食品が腐敗するのを遅くし、食べられる期間を延長します。
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