抗酸化作用を詳しく解説。

抗酸化物質は、活性酸素の悪さを抑制又は除去する働きを持っています。体内では常に活性酸素が発生していますので、抗酸化物質が多く含まれる食品やサプリメントなどの健康食品を上手に摂取して下さい。こちらでは、抗酸化作用のしくみや、抗酸化物質の種類について解説しています。

抗酸化作用とは?

抗酸化作用とは活性酸素がもたらす「酸化(老化)に抵抗する作用」のことです。

この酸化は、私たちの身の回りでも、ごく普通に起こっており、りんごなどの果物の切り口が茶色く変色したり、鉄が錆びたりするのも酸化によるものです。

この酸化を生み出す活性酸素は、体内では常に生まれ続けており、体内を細菌やウイルスから守る一方で、肌の老化や生活習慣病などを引き起こす原因となっています。

活性酸素が体内で常に発生しているにも関わらず、通常、私たちは病気になることなく、健康を保っていますが、これは、体内にはもともと、抗酸化作用に対抗する物質、すなわち抗酸化物質が存在しているからです。

体内で作られる抗酸化物質として「抗酸化酵素」があります。
その中でも特に、SOD(スーパーオキシドディムスターゼ)、グルタチオンペルオキシターゼ、カタラーゼの3つは代表的なものとして有名です。

これらの抗酸化酵素は、体内で活性酸素が発生する度に、見事な連携プレーでそれらを次々と消去してくれています。

これら抗酸化酵素の働きによって、私たちの健康は守られているのです。

活性酸素は体内で常に発生しており、常に、SODなどの抗酸化酵素との攻防が繰り広げられているのは上記で説明しましたが、ではなぜ近年この活性酸素が騒がれているのでしょうか。

それは、40歳を過ぎた頃から、抗酸化酵素の合成量が徐々に減少する為です。

また、紫外線や排気ガス、食品中の防腐剤や化学物質、パソコンや携帯電話などの電磁波、レントゲンや放射線治療、飲酒や喫煙、ストレスなど活性酸素を増やす、様々な因子の増加も原因となっています。

そこで注目されはじめたのが、緑黄色野菜に含まれるβ-カロテンやビタミンC、緑茶や赤ワインに含まれるポリフェノール類、サケやカニに含まれるアスタキサンチンなどの食品由来の抗酸化物質です。

これらは、食品自体の酸化を防ぐとともに、食事を介して私たちの体内で抗酸化酵素と活性酸素と闘ってくれます。

抗酸化物質の種類。

抗酸化物質の種類は、多く全てが同じような効果を発揮する訳ではありません。
下記に、代表的な抗酸化物質を紹介しますので、ぜひご覧下さい。
また、カロテロイドについてはカロテノイド類の種類を参照して下さい。

ビタミンC
アセロラやグァバなどの食品に多く含まれるビタミンCは、細胞の水の部分に溶け込んで、細胞膜の酸化を防ぎます。
ニンジンに豊富に含まれ、強力な抗酸化作用を持つことで有名です。
また、体内でビタミンAに変化するプロビタミンAとしても活躍します。
ビタミンE
ひまわり油やアーモンドなどの食品に多く含まれるビタミンEは、細胞膜に溶け込んで、細胞膜の酸化を防ぎます。
コエンザイムQ10
イワシや牛肉などの食品に含まれるコエンザイムQ10は、抗酸化作用の第一線で活躍しているとされており、抗酸化作用を持つビタミン類の中では特に重要です。
ポリフェノール
ポリフェノールは優れた抗酸化作用を持つと言われており、緑茶に多く含まれるカテキンは、赤ワインやブルーベリーに多く含まれるアントシアニン、大豆に多く含まれるイソフラボンなどがあります。
これらは、まだ歴史が浅く、詳しい事はわかっていませんが、カロテノイド類と同様に植物の成分であることから、細かな研究が行なわれています。
抗酸化酵素とは?

私たちの体内には、もともと活性酸素に対抗する酵素が存在しています。
それが抗酸化酵素と呼ばれるものです。

SOD(スーパーオキシドディムスターゼ)
亜鉛・銅・マンガンから作られる抗酸化酵素で、活性酸素の1種であるスーパーオキサイドを、酸素と過酸化水素水に分解します。
グルタチオンペルオキシターゼ
セレンを主成分として作られる強力な抗酸化酵素で、SODによって分解された過酸化水素水を水と水素に分解します。
カタラーゼ
鉄分やマンガンを主成分として作られる抗酸化酵素で、グルタチオンペルオキシダーゼと同様に、活性酸素の元となる過酸化水素水を水素と水に分解します。

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